【不眠と睡眠薬の関係】

不眠症はいつか治る? 睡眠薬のやめどきと断薬について

投稿日:2018年8月7日 更新日:

睡眠についての悩みを抱えている人は、日本人の5人にひとりとも言われています。
それほど多くの人が思うように眠れないという症状と日々戦っているわけですが、不眠症はいつまで続く病気なのでしょう。

睡眠薬を飲めば眠れるけれど、不眠症が根本的に改善されていることにはなりません。
「薬に頼りきった体になっているのかも…」と、不安に感じることもあるでしょう。

では、睡眠薬に頼り続けている限り不眠症は治らないのでしょうか?

睡眠薬で不眠は治る?

睡眠薬の効能は、睡眠への導入と維持です。
「眠りたいのに眠れない」という症状の緩和のために用いられるもので、不眠を引き起こしている原因が改善されるわけではありません。

不眠症になってしまう原因はさまざま。
ストレスや不安といった心的要因のほか、環境や生活習慣などの外的要因、自律神経やホルモンバランスの乱れなどが考えられます。

睡眠不足の解消と不眠症の完治

自分に合った睡眠薬を服用することで、眠れないという症状は解消されるでしょう。
睡眠薬の効果を実感できればできるほど、「薬なしでは眠れないのかも」という新たな不安を抱えてしまうかもしれません。

睡眠不足への対処療法ではなく、不眠症の根本的な改善を目指すには原因の究明が必要。
身体面・心理面から10の原因にカテゴライズされています。

1、適応性不眠
ストレスによって引き起こされる不眠。ストレスがなくなったり、ストレスに適応できるようになると治まる。
ストレスといっても消極的なものだけでなく、楽しくて興奮した精神状態で眠れない場合も指す。

2、幼年期の行動による不眠
保護者が子どもの睡眠時間をきちんと管理していないことで起こる。毎日決まった時刻に寝かせると子どもは正常な睡眠をとれるようになりますが、就寝時刻が定まっていないと夜中に何度も目が覚めるようになってします。

3、突発性疾患による不眠
幼年期に始まって成年期まで続く。覚醒機能が強く作用したり、反対に正常に作用しないことが原因ですが、明確な原因は不明とされている。

4、薬物による不眠
薬物の副作用、カフェインやアルコールの摂取によって起こる。服用中だけでなく、服用をやめた後にも発生する可能性がある。

5、健康障害による不眠
ほかの病気による症状(痛みやかゆみなど)のせいで眠るのが困難になったり、夜中に何度も目を覚ましてしまう。

6、精神障害による不眠
精神衛生悪化の兆候として現れる。不眠のレベルがそのまま精神状態に直結。

7、身体的原因に関係しない不眠
精神的な障害や心理的要因、分割睡眠による不眠など、ほかの不眠症の基準を満たさない場合に分類される。

8、精神的原因に関係しない不眠
内科疾患や健康状態の悪化によって起こるが、特定の原因がわからない。原因を明確にする際は更なるテストが必要。

9、逆説的不眠
客観的な睡眠障害の形跡がなく現れる。眠っている状態でも本人は目覚めていたと感じ、長時間眠れていたとしても自分の睡眠時間を過小評価する。

10、精神心理学的な不眠
睡眠が摂れていないという過度の不安から起こる。突然発症したあと、不安で眠れない日々が蓄積されることで長期間かけて悪化。寝床が変わると眠れるケースも。

こういった原因が追究できれば適切な治療が行え、不眠症の改善につながります。

睡眠薬はやめるべき?

不眠症を患っていても、睡眠薬を使って眠れるようになったら日常生活に問題はありませんよね。
睡眠が摂れてスムーズに過ごせていればいるほど、睡眠薬なしでは生活ができないんじゃないかと心配に感じるかもしれません。
とはいえ、薬を飲み続けることで依存症になってしまうかも…という不安も。

薬によっては、耐性がついて長期間服用しているうちに量を増やさないと効かなくなる場合があります。
そうなってしまうのは怖いから、
ほかの薬に変えてみようか
思い切って薬を使うのはやめてしまおうか

と考える人がいるかもしれません。

しかし、あなたがもし睡眠薬を服用して眠れているなら、薬を変えたり急にやめたりするのはとても危険!
不眠症が悪化したり、離脱症状が出たりする可能性があります。

睡眠薬を断薬する

不眠症が落ち着いてきていると感じていて、睡眠薬がなくても大丈夫かも思っても、急な断薬は絶対にやめましょう。
不眠がぶり返すだけでなく、かえって薬への依存を高めてしまうリスクがあります。

薬の服用量を減らしてみよう

“いきなりやめる”はNG!

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神生理研究部部長の三島和夫さんによると、少しずつ服用量を減らしていく「減薬」にポイントがあるそう。

・8時間睡眠は目指さない。「ほどほどに眠る」でOK
・一時的な悪化は既定路線。断薬の恐怖を乗り越えよう
・急がばまわれ。ゆっくりと安全に減らしていく
・最後のひとかけらを止めることは焦らないで

薬がなくても8時間ぐっすり眠れたら不眠症は治ったと言えるでしょう。
しかし、長時間の睡眠を確保することが大切なのではなく、よく眠れたという実感を積み重ねて自信につなげることです。
「8時間睡眠」にこだわっていては、自信体験になりにくくなってしまいます。
ほどほど眠れたらOKと気軽に構えることも、不眠症改にとっては大事なポイント。

睡眠薬の減薬は、「急にできるわけないんだからゆっくりいこう」と焦らずに進めること。
段階的に減らしていって、いよいよ最後のひとかけらになったときも「これくらいなら続けてもいいんじゃない?」と鷹揚な自分でいられると、いつの間にか薬なしで眠れるようになっていることもあるようです。

認知行動療法とは

不眠症の改善には、睡眠薬を用いるほかに「認知行動療法」があります。
睡眠を妨げている行動や考え方のクセを少しずつ直していくことで、根本的に不眠を治そうというもの。
誰にでも効果的といえるアプローチではありませんが、自分の不眠と向き合って治していこうという意思がある人にとっては価値のある方法です。

睡眠薬治療と並行して認知行動療法を受けるのももちろんOK。
専門家によるカウンセリングのもと進めて行くので、興味のある人は医療機関を受診してみましょう。

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